法律事務所(弁護士)を訪ねるにあたって

一言に「法律事務所(弁護士)」と言えど、その受ける業務は大変に多岐に渡ります。大別しても「民事一般・労働問題・不動産関係・倒産案件・一般取引関係、そして離婚や遺産などの家事問題」があり、人柄・得意分野等々本当に様々なタイプの先生方がいると思います。以下、近く法律事務所の利用をお考えの方へのお力添えに成れば幸いです。

 

〇まず最初に「少ない弁護士の広告」について

2000年10月、弁護士の広告活動が解禁されました。しかし、現在もTVや町で弁護士の宣伝を頻繁に見掛けるかと言われるとそうでもありません。それが山口でも東京でも、自らの住む町にどんな弁護士さんがどれだけ所在しているか、一般の方にとってはまだまだかなり分かりにくいのではないでしょうか
抑々その原因は元々の弁護士会内に於いて『基本的人権を擁護し社会正義を実現することが使命の弁護士が広告活動を行うのは、利益追求というイメージがあり好ましくないし品位を損なう』と言う風潮が存在し、その広告活動が非常に制限されていたことが理由に挙げられるそうです。
さて、そういった背景もある為、昔から殆どの方が知人の弁護士さんや知人に伺った弁護士さんをよく使われると思うのですが、誰にでも都合良く弁護士の知り合いがいるとは限りません、ましてあまり知り合いに知られたくない状況であれば大変に困ってしまいます。
そういった方々はインターネットを使ってホームページを検索し、所属弁護士のプロフィールや得意分野で候補を絞るか、また弁護士会や自治体が行う法律相談を活用してみるのが最善手でしょう。

「法テラス」とはなんですか?…記事中に問い合わせ先も掲載しています。

当社では勿論あくまでご用命があった際、サポートサービスの一環として、お近くの特に件の問題を得意とする法律事務所やそこに所属する先生のお人柄等も交えお話しをさせて頂いております。加えて、やはり問題の渦中に於いて法律相談に行っても順序立てて話が出来るか不安を感じる方へ内容の要点を整理し纏めたレポートを作って差し上げる事もございます。担当調査員が法律相談への同道を承る事も多々あります。どうかご遠慮なくお申し付け下さい。

 

〇第一の不安:高い費用が掛かりそうで怖い

通常、いざ弁護士に頼むとなると金銭面の心配があります。生まれて初めて法律事務所を頼るという時、費用の目安が分からないまま依頼するのは勇気がいるでしょう。
ですが実は法律事務所の料金システムというものは『日本弁護士連合会』(日弁連)の報酬規程が元となっていますので、相場を大きく逸脱した料金を請求されるということは余程のことがない限りあまり考えられないのです。
また法律事務所を訪れても、いきなり依頼という訳ではなく、最初は「法律相談」といったところから始まります。初回の法律相談というのは法人や事業に関する相談は除き、個人的なトラブルの場合「30分5000円前後」が相場となっています。※相談は無料という所もありますし、法テラス利用で無料という所もあります。
詰まるところ生まれて初めて法律事務所に行って、強面の先生に「では本日は〇万円頂戴致します。」と言われる事態は考え辛いのでどうかご安心下さいませ。

法律相談に行くと大体困っている内容を伝えた後、「この内容なら訴訟を起こしましょう」「正式にご依頼された方が良いと思います」「こういう資料を用意されて対策を考えましょう」と言う様に、どうすれば解決に向かうのかを示して下さると思います。そして「どのぐらいの期間」で「費用はいくら掛かりそうか」、その目途を訊ねて依頼を検討すると良いと思います。時には法律のプロである弁護士さんから「これはこうすれば解決しますよ」というアドバイスを貰い、それだけで問題の大部分が解決するということもあるかも知れません。
但し相談時間の30分は正直短いです。やはり今後の話をしっかりと聞きたいのであれば「こんな事態が起こっていて、私はこう考えているんです。」と整理しておく位はした方が良いかも知れませんね。

 

〇第二の不安:難しい話になり解決に時間がかかるのでは?

私の感覚で申し上げると、内容に依りますが相手と交渉してもらう場合は大抵が1~2週間に1回ペースで動いてインターネット頂き、1回で全て上手く纏まるということは難しいかも知れません。ですが少なくともその道の専門家が行うので、当人同士だけで話し合いを重ねて結局話が進展しないという様な事態は避けられるでしょう。
仮に4・5回交渉を重ねて解決の見通しが立たない時は調停、訴訟へと移ることが多いと思います。調停とは月1ペースを期日に裁判所にて行われ、3・4回の調停で進展がない場合は調停を打ち切り訴訟に進むことが多いです。
訴訟の期日も1・2か月に1回ペースです。和解の話も出ない場合は判決をもらうのに1年程度かかることもあります。大きな問題で示談交渉から開始したが話が纏まらず、調停を経て訴訟へと進むとどうしてもその程度の時間が掛かります。なるべく良い条件で、早く問題を解決するのも良い弁護士の条件でしょう。ところで知り合いの弁護士さんのお話ですが、
相談に来るタイミングが遅いと感じることは多々あり、同じ問題でも「拗れた状態・不利な状態」になってからのスタートの為に「もったいない」と感じることもやはり多いそうです。
日本人、特に山口の方はなかなか外部に頼るのが苦手な方も多い様ですが、大変な時はもっと気軽に相談を試されて良いかと思います。

 

〇結局何を選考基準に据えるのか

一目で弁護士の腕が良いかを見極めるのは難しい。
初対面時は話し方や対応で「信頼できそうか」を判断することが大切。

身も蓋もないですが、実際には「どの弁護士さんが(貴方やその問題に対し)ベストな弁護士さんか」は依頼してみないとわからない部分もあります。
しかし、弁護士とは合格率数%の難関である司法試験を合格してきた面々であり、極々ほんの一部を除き一定のレベルは超えてらっしゃると考えるべきでしょう。

そのうえで何を選考基準にするのか、それは弁護士としてと言うより人間として信頼がおけるかが一番大事と私は考えます。もっと簡単に言うならば「しっかり話を聞いてくれて、貴方の質問にも嫌な顔せず答えてくれるか」です。
依頼する問題によってはそれなりの期間を二人三脚で付き合うことになります。「誠実さ」これは重要なポイントではないでしょうか。問題に依ってはどうしても100%の希望が叶うことがないかも知れません。そんな時も日頃不誠実さを多く感じる先生では余計に不満も残ってしまうのではないでしょうか。

そして、いくら完璧な論理立てが出来ていても、やる気がなく交渉能力も低ければそれは生かされずに終わってしまいます。人付き合いの苦手で知人の少なそうなタイプが交渉上手とは考えにくいですし、思いやりがない人が裁判の後の人間関係までをも真剣に大事にしてくれるでしょうか。
ただ勿論、時には厳しいことを言うのが思いやりということもあります。貴方の事を考えるからこそ時間に迫られ急かす様なこと遂言ってしまうかも知れません。どういった気持ちからその言葉を口にされているか、初対面の時はそこをよく分析するつもりで伺ってみては如何でしょうか。

 

〇捕捉~相手方の弁護士が有名な先生でも気負いすぎる必要はありません

弁護士同士では相手弁護士の対応を見て「できるなorたいしたことないな」ということがハッキリわかるとも聞きます。
相手の弁護士が優秀じゃないならそれに越したことはないのでは、と思うかも知れませんが、裁判とは相手がいて進むものです。相手弁護士の要領・見通しが悪いと、本当になかなか思うようなテンポで進みません。相手弁護士が非常に優秀すぎるのも困るかもしれませんが、その反対こそ非常に困るものなのです。

 

参考記事(外部リンク) 
PRESIDENT Online「本当に頼りになる弁護士の探し方・見抜き方」
弁護士を上手に探す方法と注意「法律の専門家弁護士を上手に探す方法と弁護士に依頼するときの注意」

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